衝撃!高齢者施設のお風呂は2回まで!?
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ある一定の介護老人福祉施設では、「入所している高齢者の入浴回数は週2回」が当たり前です。
毎日お風呂に入る人やお風呂、キレイ好きからしたら衝撃の事実です。
しかも、この入浴回数は以下のように施設基準で認められているのです。
第十三条2 指定介護老人福祉施設は、一週間に二回以上、適切な方法により、入所者を入浴させ、又は清拭しなければならない。
厚生労働省 「指定介護老人福祉施設の人員、設備及び運営に関する基準(平成十一年厚生省令第三十九号)」
つまり、福祉施設では週2回以上お風呂に入れていれば問題ないという事です。
なぜ、2回以上なのでしょうか?
それは、複数人を受け入れる施設で暮らす人の「人として最低限の暮らしを保証する」ための回数とされています。
実際に、私の働く施設や周辺の施設でも、入所者の入浴回数は2回であることが多いです。
福祉施設の入浴回数が少ない3つの理由
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週2回以上の入浴が「人として最低限を保証する回数」と言われる理由には、福祉現場の苦悩があるのです。
運営施設や構造上の問題
施設の構造は運営の規模によって異なります。
主に、高齢者施設の利用者受け入れ人数は、次の3点で決まります。
- 運営の主体をする会社や団体
- 利用者に対する人員配置数
- 広さなどの設備基準
施設の受け入れ規模は数人~数百人と幅広くありますが、それぞれに応じて基準は設定されています。
小規模な施設に個室浴場もあれば、多少室などを持つ大規模な施設では大浴場と簡易シャワー室のみです。
入浴室を設置するとなると、スペースが必要になりますし、構造や安全面の問題が生じてきます。
介護度や人員的な問題
介護が必要な状態になると、お風呂に入るにも介助が必要になります。
そうなると当然、介助してくれる人が必要になるのですが、これが入浴回数の制限につながります。
高齢になると、お風呂での転倒や急変による事故はとても多いです。
比較的、介護度が上がるとその危険も伴いますし、対応にも労力が伴います。
「超高齢化社会で介護士が不足している」
そんな中で、お風呂だけに人を回せるほど、潤沢な職員数を抱えた施設はないでしょう。
保険給付面の問題
通所サービスでは同じように回数制限があり、入浴に対する報酬は「1割負担で1回40単位」です。
つまり、1回約40円です。
介護が必要な高齢者の入浴介助には、次の点が求められます。
- 介護度に応じた対応
- 入浴時間の確保
- 職員の確保
- 身体観察
- 急変・事故リスク
- 入浴後処置など
入浴は、介護の中でも労力とスキルが特に必要な場面です。
あくまでも生活の一部で、保険による報酬面でも主軸のサービスとならない位置づけになっています。
そのため、ニーズはあるのですが、入浴に重点を置く施設は少ないのです。
高齢者の入浴は中止になりやすい
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週に2回しか入れない貴重なお風呂も、場合によっては中止になることが多くあります。
中止の理由は、血圧が高かったり、尿便が漏れてしまったり、お風呂の拒否など心身の状態が関係します。
この状態で無理に入ると、心身に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
そのため、やむを得ず中止する場合が頻繁にあります。
お風呂に入れない人の入浴以外の方法
以上のように、お風呂に入れない事も多いです。
ただ、お風呂に入れなかった場合は代わりの方法で対応します。
その方法が、清拭や洗髪、部分浴です。
温かいおしぼりで体を拭いたり、温水やドライシャンプーで髪を洗い、手足の一部をお湯につけます。
介護が必要になると、清潔を維持するのがいかに大変で重要なのかが伝わるかと思います。
運動とリハビリを毎日する高齢者
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高齢者にとって、立ち上がって、室内の移動をしたりと何気ない動作も大変な運動です。
介護が必要な高齢者は、体力や筋力が減り、身体の節々が痛くて動かしづらいなどの訴えが多いです。
そんな中で行う動作は、どれも強い負担がかかります。
しかし、何もしないと出来ることが減ってしまうため、日頃からリハビリをする必要があります。
なかには、頑張って汗だくになって運動する人も少なくありません。
自分でできることをやったり、動くだけでも大変な運動とリハビリになるのです。
高齢者ほど清潔感が大切!
高齢者こそ清潔感が大事になります。
高齢者は、日頃の運動に加えて入浴回数も減り、身なりが無頓着になりやすいなどがあげられます。
そうなると、不潔感が増してしまうため、人間関係や生活に悪影響が生じやすいです。
そのため、高齢者こそ清潔感を維持できるようにする必要があるのです。
介護脱毛が必要な理由は将来の清潔維持!
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老後の清潔維持のため、今できることに「介護脱毛」があります。
介護脱毛とは、将来の介護に備えて脱毛を行うことを言います。
介護脱毛を行うと体を拭きやすくなり、汗による臭いも軽減し、ひげなどの処理が不要になります。
結果的に、清潔感があるように感じられるため、大きなメリットを得られるでしょう。
まとめ
この記事では、介護が必要になった高齢者の入浴事情と清潔感の必要性をお伝えしました。
高齢になると当たり前に行えることが当たり前ではなくなってきます。
そうなった時に、少しでも満足できる環境を今のうちから考えとく必要があります。
「今だけじゃなく、未来の選択肢」も考えていきたいですね。
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